建築現場向けのパワーアシストスーツ

作業者の足腰への負担が大きい建築業。ここでは、建築現場にパワーアシストスーツを導入するメリットや導入事例などについてまとめました。

目次

建築現場にパワーアシストスーツを導入するメリット

いちばんのメリットとして、作業者の負担を軽減し、作業の生産性を向上することが挙げられます。

建築業は、重量物の運搬や長時間の中腰での作業など、作業者の身体的負担が非常に大きな仕事です。身体への負荷が大きいと、集中力の低下や現場での危険を招いてしまうでしょう。パワーアシストスーツを導入することで、作業者の腰や筋肉への負担を減らし、快適に働けるようやさしくサポート。健康面における課題を改善できるだけでなく、業務効率の向上も実現できるでしょう。

建築現場で注目したいパワーアシストスーツの特徴

フルハーネスと装具用腰ベルトが併用できるもの

フルハーネスと装具用腰ベルトが併用できる点が、注目しておきたい特徴です。

建築現場は、高所で作業するケースも多いです。2022年1月2日以降、建設業は5m以上の高さで作業する場合、必ずハーネス安全帯を着用することが労働安全衛生法で定められました(※)。そのため、フルハーネスと腰ベルトを併用できるスーツを選ぶと、高所における作業者の安全を守ることはもちろん、身体への負担も減らすことが可能。一石二鳥だと言えるでしょう。

参照元:厚生労働省[PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/11302000/000473567.pdf

作業の妨げにならない軽量で薄手のもの

建築現場は砕石や鉄筋など足場が悪いケースが多く、そのうえで重量物や形が不揃いな資材を運ばなければいけません。作業しやすいよう、軽量で薄手のパワーアシストスーツである点も大切なポイントです。どれだけアシスト機能が高くても、体の動きを妨げると業務に支障をきたすリスクがあるので注意しましょう。

パワーアシストスーツは身体の動きを想定してデザインされていますが、人によっては腿あたりがきついなど、スムーズに動けなかったと感じる場合があります。選ぶ際には、重さと合わせて動きやすさも確認するのがおすすめです。

腰と背骨をサポートしてくれるもの

建築作業は、作業内容によっては中腰や前屈みの姿勢で作業をすることも多いため、必ず腰と背骨をサポートするパワーアシストスーツを選びましょう。

中腰で長時間作業をしていると足腰に大きな負荷がかかり、作業の生産性も低下してしまいます。腰と背骨を保護し、理想的な姿勢へと導いてくれるパワーアシストスーツを装着すると、腰痛で悩む作業者を減らせるでしょう。

建築現場で導入されているパワーアシストスーツの導入事例

導入製品:サポートジャケットBb+FITフルハーネスジョイントタイプ

ユーピーアール公式サイト
引用元:ユーピーアール公式サイト
https://www.upr-net.co.jp/case/suit/case14.html

足場資材の持ち上げや持ち下げ、運搬などで腰が痛かったり、フルハーネスを着用して作業するとハーネス自体の重みで身体に大きな負担がかかっていたりと、作業者の健康に関する課題が多い状態でした。アシストスーツを導入した結果、中腰の姿勢をサポートしてくれるため、腰にかかる負担が大幅に軽減。また、フルハーネスとも一体化しているので正しい姿勢を保て、身体が楽になったとの声もあるようです。

このパワーアシストスーツの特徴

建築会社と共同開発したフルハーネス併用可のアシストスーツ

清水建設と共同で開発した「サポートジャケットBb+FIT フルハーネスジョイントタイプ」。現場の作業者の腰や背中を保護するアシストスーツと手持ちのフルハーネスを簡単に一体化できるスーツです。フルハーネスの機能を最大限に活かしつつ、腰の負担も軽減。効果は金沢大学による調査済みなので、安心して装着できるでしょう。

背骨から骨盤にかけ、もう一つの体幹である「第二の背骨Bb+(バックボーンプラス)」を独自開発。負担の少ない姿勢角度をキープすることで、理想的な作業姿勢に誘導します。また、フォームナビ機能が搭載されている点も特徴と言えるでしょう。Bb+をジャケット背面に装着し、前屈みの姿勢を抑制。背中や腰にかかる負担を軽くします。

開発元・ユーピーアールの
他製品まとめはコチラ

パワーアシストスーツを選ぶ時に注意したいポイント

無料試着体験ができること

まずは、無料試着体験ができるかどうかがポイントです。

パワーアシストスーツは正しく着用しなければ、その効果を最大限発揮できません。各ベルトを間違った位置に巻いてしまったり、腰ベルトの正確な装着位置が分からなかったりする可能性があります。いざ着用したとき、動きづらかったり重かったりと違和感があるかもしれません。かえって作業に集中できないリスクが生じるので、必ず無料試着体験があるかどうかをチェックし、正しい着用法を覚えてください。

対応拠点が近くにあること

会社付近に対応拠点があるかもチェックしてください。なぜなら拠点が近くにあることは、その分、利点が多いからです。

たとえば、何かトラブルや問題が起きた際にすぐに対応してくれる、実際に製品を自分の目や手で直にチェックできる。ほか、近くにあれば体験会にもすぐに参加できるので、正しい着用方法をいち早く学ぶことも可能です。 自社にぴったりなパワーアシストスーツを選ぶためにも、拠点が近くにあるメーカーを選ぶとよいかもしれません。

研究機関と共同で開発していること

研究機関と共同開発しているかどうかも確認するとよいでしょう。

専門機関と共同開発することで、専門性の高い技術や知見の導入が可能。確かな理論に基づいた製品が期待できます。相互作用で、より説得力のある効果的なパワーアシストスーツを実現できるでしょう。現場の課題を迅速に解決へと導きます。

編集チームまとめ

不安定な足元で重い資材などを運搬しなければならない建築現場。足腰に大きな負担がかかる作業が多いため、腰や背中を保護し、理想的な姿勢を保てるようサポートするパワーアシストスーツがおすすめです。フルハーネスと一体化できるものであれば、高所作業でも作業者の身体を守りつつ、安全対策にも有効に作用するでしょう。

パワーアシストスーツは建築現場における作業者の身体的負担を軽減することで安全を守り、効率的な作業を実現します。このサイトでは、建設業向けにパワーアシストスーツを展開している会社をまとめました。それぞれの特徴をしっかりと理解し、自社に合った製品を選んでください。

建設業の現場で導入実績あり!
現場別おすすめ
パワーアシストスーツ3選

国土交通省でも現場検証事例を掲載してくれていますが、実際に導入されたかどうかは別の話。
そこで、「各建設現場で導入された実績を持つ」信頼のおける3つの製品をピックアップ(※1)して紹介します。

ビル・住宅など
足場の狭い現場なら
ユーピーアール
BB-FIT
フルハーネスジョイントタイプ
ユーピーアール BB-FITフルハーネスジョイントタイプ
画像引用元:ユーピーアール
(https://www.upr-net.co.jp/products/suit/bbfh-2)
(メーカー希望価格)
39,600円(税込)
動きやすい薄型
腰痛対策モデル

フルハーネス併用可能で、足場現場への導入事例もあり。3社の製品中
一番薄型(※2)で作業の邪魔知らず。大学との共同研究“正しい姿勢を創り腰痛対策”する特許機能はメーカー唯一(※3)。

公式HPで
機能を見る

電話で導入相談
03-6852-8932

詳細まとめを見る

土埃気温差
激しい現場なら
イノフィス
マッスルスーツExo-Power
イノフィス マッスルスーツExo-Power
画像引用元:イノフィス
(https://musclesuit.co.jp/exo_power/)
(メーカー希望価格)
214,500円(税込)
外的環境に負けない
軽量耐久モデル

防塵防水性能IP56を誇る。
-30℃~50℃でも耐えられる耐久力&パッシブタイプなので細かい埃が入っても動作不良の心配なし。
事例のある3社の製品中一番軽量(※2)。

公式HPで
機能を見る

電話で導入相談
0120-046-505

詳細まとめを見る

老若男女が作業する
資材工場なら
CYBERDYNE
HAL-LB03-SSSJP
CYBERDYNE HAL-LB03-SSSJP
画像引用元:CYBERDYNE
(https://www.cyberdyne.jp/products/Lumbar_LaborSupport.html)
(メーカー希望価格)
要問合せ
持ち上げ電動
パワフルモデル

生体電位信号を読み取って5段階のモード切替で適切アシスト。
事例がある3社のアクティブタイプの中でも一番切り替え幅が大きい(※2)。資材工場部門への導入事例もあり。

公式HPで
機能を見る

電話で導入相談
029-855-3189

詳細まとめを見る

【備考】
(※1)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていたのはこの3社のみでした。建設業の事例として写真掲載のみの場合は、本当の導入事例かどうか判別がつかなかったので対象外としています。
・(ユーピーアール)BB-FIT フルハーネスジョイントタイプ:足場を伴うような高所作業はフルハーネス着用が義務付けられています。3メーカーの中でも、フルハーネス着用のタイプで一番薄型で狭い場所や資材の多い場所でも邪魔にならないタイプ&足場工事の事例あったため「足場の狭い現場」向けにおすすめしています。
・(イノフィス)マッスルスーツExo-Power:3メーカーの製品の中でも、動作不良が起こりにくいパッシブタイプで、防水性能や耐久性が記載してあったため「土埃や気温差激しい現場」向けにおすすめしています。
・(CYBERDYNE)HAL-LB03-SSSJP:3メーカーのアクティブタイプの製品の中でも作業に合わせられる切り替え幅が一番多く、資材工場への導入事例があったので「老若男女が作業する資材工場」向けにおすすめしています。
(※2)2024年5月30日調査時点
(※3)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていた3社の中で唯一