近年、パワーアシストスーツは、身体的負担を軽減する機能的なアイテムとして注目されています。建設業においては、重量物の運搬や持ち上げなど、身体への負担が大きい作業を頻繁に行うため、アシストスーツの必要性は高まっていると言えるでしょう。アシストスーツのメリットや仕組みについてチェックしてください。
パワーアシストスーツは、足腰への負担を軽減し、不安定な姿勢での作業も楽に行えるなど、建設業の作業者にとってよい効果があるとされています。その効果は、さまざまなメーカーの検証によっても証明されているため、アシストスーツを導入する価値はあると言えます。アシストスーツの効果について、さらに詳しく見ていきましょう。
パワーアシストスーツを装着するうえで、安全性に問題はないのか懸念する企業もあるかもしれません。選び方を間違えれば、作業者がケガをしてしまったり、転倒してしまったりと思わぬ事故が起きてしまう可能性もあります。危険を回避するためにも、安全性の高いアシストスーツを選ぶことが大切です。
パワーアシストスーツを導入しても、着脱や動きづらさを理由に、現場になかなか浸透しないケースは多々あるようです。普及させるコツとして、体験会やデモなどで、作業者にアシストスーツの良さを実際に体感してもらうことがひとつの方法です。ほかのコツも合わせて、詳しく見ていきましょう。
パワーアシストスーツの重みで、作業の妨げになるのでは?と不安を感じる人もいるでしょう。重さを感じず快適に作業を行うには、薄くて軽量のアシストスーツを選ぶなど、いくつかのポイントがあります。1kgを切るものから数kgのものまで幅広くあるので、適切なアシストスーツの選び方を確認してください。
パワーアシストスーツは高額なので、作業員全員に1着ずつ支給するのは現実的ではありません。経済的な事情から、複数人でアシストスーツを使い回す企業もあるでしょう。そのためには、洗えるアシストスーツを選ぶことがポイント。洗えるアシストスーツの特徴について見ていきましょう。
パワーアシストスーツを使っていることで、ヒヤリハットが起きるケースも中にはあるようです。しかし、アシストスーツが事故を防いでくれることも多く、やはり建設業においてその必要性は高いと言えるでしょう。 次のページでは、事故が減った例についても紹介。アシストスーツの大切さを知ってください。
パワーアシストスーツは、たいていの現場において問題なく使用できるため、過度に心配する必要はないと言われています。しかし、水場や、ホコリの多い屋外では、防水防塵対策が施されているものを選べば安心です。パワーアシストスーツの耐久性について、さらに詳しくチェックしていきましょう。
パワーアシストスーツの値段は、種類によってさまざまです。部分的にサポートするものは数万円から、アクティブ型のものだと100万円以上するものもあるので、安いからといって一概に劣っているとは言えません。自社の目的や課題を明確にし、作業者の健康を確実に守ってくれるアシストスーツを選ぶことが大切と言えます。
電動式パワーアシストスーツは、電力を動力源としています。バッテリーの充電が必要です。そこで気になるのは充電がどれくらい持つのかということではないでしょうか。一般的に90分の充電で4~8時間程度の稼働が可能です。製品や使い方によって持続時間は異なります。軽いサポートより強いサポートをするほうが充電は早くなくなります。重労働のサポートを継続したい場合は、予備バッテリーや急速充電に対応しているかをチェックしましょう。
現場でパワーアシストスーツを導入するにあたっては、さまざまな問題点や課題が出てくることがあります。例えば初期費用が高くついてしまう、着脱に手間がかかる、動きが制限されてしまうといった点や、せっかく導入してもなかなか現場に浸透しないなどです。
こちらの記事ではそれぞれの問題に対する解決策を提案しています。問題があるからといって導入を諦めるのではなく、解決策を探ることでスムーズに導入していきましょう。
パワーアシストスーツは、重い物を持ち上げたり、中腰で作業をしたりといった動作をサポートすることが得意です。このサポート機能は、移動や階段の昇り降りといった動作を制限してしまいます。作業内容とスーツのサポート機能がかみ合わないことが動きにくさの原因です。モード切替がついているパワーアシストスーツを選択すれば、動作制限を解消できます。作業内容に合ったモードに切り替えられるパワーアシストスーツを選びましょう。
長時間の作業を行うこともあるので、暑さ対策もパワーアシストスーツの導入にあたって重要な検討事項です。対策が不十分なパワーアシストスーツを長時間使用すると、熱中症になる恐れもあります。
そのため、各社では、メッシュ生地採用で通気性向上、保冷剤利用で直接冷却など、さまざまな形で暑さ対策を行っています。パワーアシストスーツの導入を検討する際には、職場に適した暑さ対策が行われているかを確認してください。
メンテナンスは、普通の服と同様に、洗濯して乾燥し、保管するという3ステップです。メーカーによって洗濯方法は異なりますが、中性洗剤で洗濯できるものもあります。直射日光を避け、陰干ししてください。着用しやすいようにハンガーにつるして保管するといいでしょう。バッテリータイプの場合は、2年に1回の定期メンテナンスも必要です。長期的に機能を維持するためにはメンテナンスが大切ですが、それほど手間がかかるわけではありません。
パワーアシストスーツのなかでも、一番費用が高額となるのは「動力あり・外骨格タイプ」。各種センサーを内蔵していて身体の動きを感知し、身体の動きに合わせてモーターを作動させるというタイプは、それだけ多くの技術が投入されており、使用される部品の点数も多くなり、安全性確保のための品質管理もより厳格となるため、どうしてもコストが嵩んでしまいます。技術が進み、需要が高まることで価格相場は下がっていくことを期待しましょう。
パワーアシストスーツは、サイズ選定が難しいとされています。パワーアシストスーツは「目的達成のためにアシストしてもらう」ためのものですが、効果を発揮するにはサイズが適切でないといけません。しかし、「装着できるか・できないか」だけが目的では問題があります。パワーアシストスーツのサイズ選定を適切に行うための知識を確認しておくことで、失敗は起こりにくくなります。
国土交通省でも現場検証事例を掲載してくれていますが、実際に導入されたかどうかは別の話。
そこで、「各建設現場で導入された実績を持つ」信頼のおける3つの製品をピックアップ(※1)して紹介します。

フルハーネス併用可能で、足場現場への導入事例もあり。3社の製品中
一番薄型(※2)で作業の邪魔知らず。大学との共同研究“正しい姿勢を創り腰痛対策”する特許機能はメーカー唯一(※3)。

防塵防水性能IP56を誇る。
-30℃~50℃でも耐えられる耐久力&パッシブタイプなので細かい埃が入っても動作不良の心配なし。
事例のある3社の製品中一番軽量(※2)。

生体電位信号を読み取って5段階のモード切替で適切アシスト。
事例がある3社のアクティブタイプの中でも一番切り替え幅が大きい(※2)。資材工場部門への導入事例もあり。
【備考】
(※1)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていたのはこの3社のみでした。建設業の事例として写真掲載のみの場合は、本当の導入事例かどうか判別がつかなかったので対象外としています。
・(ユーピーアール)BB-FIT フルハーネスジョイントタイプ:足場を伴うような高所作業はフルハーネス着用が義務付けられています。3メーカーの中でも、フルハーネス着用のタイプで一番薄型で狭い場所や資材の多い場所でも邪魔にならないタイプ&足場工事の事例あったため「足場の狭い現場」向けにおすすめしています。
・(イノフィス)マッスルスーツExo-Power:3メーカーの製品の中でも、動作不良が起こりにくいパッシブタイプで、防水性能や耐久性が記載してあったため「土埃や気温差激しい現場」向けにおすすめしています。
・(CYBERDYNE)HAL-LB03-SSSJP:3メーカーのアクティブタイプの製品の中でも作業に合わせられる切り替え幅が一番多く、資材工場への導入事例があったので「老若男女が作業する資材工場」向けにおすすめしています。
(※2)2024年5月30日調査時点
(※3)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていた3社の中で唯一
建設業は作業環境が幅広いこともあり、建設業で実際に導入までされているアシストスーツは意外と少ないようです(2024年5月、編集チーム調べ)。またメーカー毎に得意領域はことなるので、建設業への導入実績があるおすすめのアシストスーツを当編集チームがピックアップしてみました。ご参考になれば幸いです。