パワーアシストスーツを導入するメリットとデメリットをまとめています。作業員の健康を守り、作業効率を向上させたり離職を防いだりする、さまざまなメリットは注目に値します。
まずは、パワーアシストスーツを導入することで得られるメリットについて考えていきましょう。
パワーアシストスーツは、着用することによって筋肉の負担を軽減するもの。着用していないときに比べ、少ない力で作業ができるようになるというものです。したがって、パワーアシストスーツを使うことで筋肉を使う量が減り、疲れにくくなるというメリットがあります。
また、中腰など身体に負担が大きい姿勢での作業時にも負担を軽減してくれるので、腰痛や背中の痛みを防ぐ効果もあります。重いものの上げ下げや中腰での作業は身体を傷め、作業効率を悪くしがち。身体の負担を軽減することで、作業員の健康を守り、作業効率を向上させることができます。
建設現場などの業界では、作業員の高齢化や離職による人手不足が叫ばれています。高齢化した作業員には負担の大きい作業が辛く、離職につながってしまうことも。パワーアシストスーツがあれば、身体的に厳しい高齢の作業員でも少ない負担で仕事ができるようになり、離職を防げるメリットがあります。
高齢の作業員のためだけでなく、若手や女性のためにもパワーアシストスーツは役立ちます。
筋力などでハンデのある女性であっても、パワーアシストスーツがあれば負担が少なく、性別に関係なく同じ作業がしやすくなります。若手に対しては、パワーアシストスーツの導入が作業員の健康を考慮しているというメッセージにつながり、採用活動にプラスになるというメリットが考えられます。
採用活動の難しさや離職率の高さが問題となっている建設業界において、これらのメリットは見逃せないものだと言えるでしょう。仕事の身体的なつらさが離職につながることを考慮すると、パワーアシストスーツは離職防止の強い味方になってくれるはずです。
このサイトでは、建設業の離職を防止するためのパワーアシストスーツの選び方を特集しています。採用活動の促進、離職防止を考えている方は、ぜひそちらもご一読いただいてパワーアシストスーツの導入を検討してみてください。
作業員の負担を軽減して離職を防ぐパワーアシストスーツの選び方とは
では、デメリットにはどんなものがあるでしょうか。
どうしてもパワーアシストスーツは値が張ってしまい、気軽には導入できないというデメリットがあります。特に電動でサポートするアクティブタイプは100万円台になることも。
ただ、タイプを選べば数万円でも導入するメリットのあるパワーアシストスーツを導入することができます。機能が限定的になりますが、まずは廉価帯のものから試験的に導入してみるのもよいでしょう。
身体の負担を軽減してくれるものではありますが、着用しているだけで重いというデメリットがあります。これもアシストスーツのタイプによりますが、ものによっては5~7kgあるものも。
ただ、パッシブタイプで軽量のものを選べば、500g前後と負担にならずに導入できます。デメリットになりにくい製品選びがポイントです。
重さや大きさなど、作業員にとってデメリットが気になる製品を選ぶと、装着を嫌がって現場に浸透しない可能性があります。正しく着用しないと効果が得られず、やはり現場に浸透しないこともあります。パワーアシストスーツの導入には、現場に合った仕様のものを選ぶことが重要なのです。
正しく着用すれば効果が得られることを作業員に理解してもらえるように、このサイトではちゃんと着用した場合とそうでない場合の効果を比較実験してみました。正しく着用すればしっかり効果が出ることを理解して、現場で使ってもらえるような製品選びを心がけましょう。
こんなに差が出る!パワーアシストスーツをちゃんと着用した場合とそうでない場合の効果
パワーアシストスーツは、電動で身体をアシストするアクティブタイプと、電気駆動せずにサポートするパッシブタイプがあります。
そのほか、身体をアシストする仕組みの分類には衣類を着るように装着する外骨格型、空気を入れて空気圧で支える人工筋肉型、高反発ゴムの力でアシストするゴム反発型などがあります。
パワーアシストのメリットとデメリットをここまで見てきました。作業員の健康を守り、離職を防ぐメリットがある一方、重さや価格などのデメリットはアシストスーツの選び方でカバーできる部分があります。上手に製品を選んで、デメリットを最小限に抑え、アシストスーツのメリットを最大限に活用しましょう。
国土交通省でも現場検証事例を掲載してくれていますが、実際に導入されたかどうかは別の話。
そこで、「各建設現場で導入された実績を持つ」信頼のおける3つの製品をピックアップ(※1)して紹介します。

フルハーネス併用可能で、足場現場への導入事例もあり。3社の製品中
一番薄型(※2)で作業の邪魔知らず。大学との共同研究“正しい姿勢を創り腰痛対策”する特許機能はメーカー唯一(※3)。

防塵防水性能IP56を誇る。
-30℃~50℃でも耐えられる耐久力&パッシブタイプなので細かい埃が入っても動作不良の心配なし。
事例のある3社の製品中一番軽量(※2)。

生体電位信号を読み取って5段階のモード切替で適切アシスト。
事例がある3社のアクティブタイプの中でも一番切り替え幅が大きい(※2)。資材工場部門への導入事例もあり。
【備考】
(※1)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていたのはこの3社のみでした。建設業の事例として写真掲載のみの場合は、本当の導入事例かどうか判別がつかなかったので対象外としています。
・(ユーピーアール)BB-FIT フルハーネスジョイントタイプ:足場を伴うような高所作業はフルハーネス着用が義務付けられています。3メーカーの中でも、フルハーネス着用のタイプで一番薄型で狭い場所や資材の多い場所でも邪魔にならないタイプ&足場工事の事例あったため「足場の狭い現場」向けにおすすめしています。
・(イノフィス)マッスルスーツExo-Power:3メーカーの製品の中でも、動作不良が起こりにくいパッシブタイプで、防水性能や耐久性が記載してあったため「土埃や気温差激しい現場」向けにおすすめしています。
・(CYBERDYNE)HAL-LB03-SSSJP:3メーカーのアクティブタイプの製品の中でも作業に合わせられる切り替え幅が一番多く、資材工場への導入事例があったので「老若男女が作業する資材工場」向けにおすすめしています。
(※2)2024年5月30日調査時点
(※3)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていた3社の中で唯一