パワーアシストスーツは、電動のアクティブタイプと非電動のパッシブタイプの2種類に大別されます。これらはそれぞれメリット・デメリットがあり、サポート力や重さ、価格などの違いが注目ポイントです。
パワーアシストスーツには、作業の身体的負担を軽減し、少ない筋力で作業ができるというメリットがあります。それに伴って離職率の低下や採用促進といった効果が期待されますが、費用面などのデメリットにも対応する必要があります。
パワーアシストスーツは、筋力を増強するものではなく、ふだんの動作の負担を軽減するもの。生身ではできない動作ができるようになるわけではありません。それを踏まえ、現場に浸透させる方法について解説します。
導入にあたって気になるのはそのコスト。数万円から100万円台まで価格帯は幅広く、製品のタイプによって大きく相場が異なります。どんな製品がどれくらいの価格相場なのかリサーチしました。
パワーアシストスーツの導入には、いくつかの補助金や助成金が使える可能性があります。エイジフレンドリー補助金や働き方改革推進支援助成金、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金、小規模企業持続化補助金といったものを活用して、コストを抑えながらパワーアシストスーツを導入しましょう。
パワーアシストスーツはそもそもどのように動作の負担を軽減するのでしょうか。アクティブタイプのものはモーターによる駆動、パッシブのものは空気圧やガス、高反発ゴムの力などで筋力をサポートする仕組みになっています。
アクティブ、パッシブという電動と非電動の区別のほかに、筋力をサポートする仕組みによって種類が細かく分類されます。外骨格型、人工筋肉型、ゴム反発タイプといった種類があり、サポート力や価格などでも違いが現れます。
実際の建設現場では、パワーアシストスーツはどのように導入されているのでしょうか。実は建設現場を得意とするメーカーは少ないのですが、その中からいくつかのメーカーの導入事例をまとめてみました。
建設業界の慢性的な問題である人手不足。パワーアシストスーツはその対策として注目されています。人手不足を補うための建設DX化において、パワーアシストスーツは生産性向上という点で貢献することが期待されています。
パワーアシストスーツの現在の市場規模はそれほど大きくないものの、今後の需要の拡大や導入の推進が期待されています。建設現場では人手不足対策が急務で、その有効な対策として注目されていることが理由です。
パワーアシストスーツを導入した場合、どれくらいの期間使うことができるのでしょうか。耐用年数や耐久性は、実はパワーアシストスーツの種類によって異なります。
パワーアシストスーツは、各社、大学や建設会社との共同研究で優れた製品の開発を進めています。人間工学などの研究成果に基づいた、より効果が高く使いやすい製品なら現場でもスムーズに導入できるのではないでしょうか。
国土交通省は、建設業界の生産性の向上や人手不足対策のためにi-Constructionを立ち上げました。2016年から2025年までに生産性を2倍にする目標を掲げ、パワーアシストスーツの導入も推進しています。
パワーアシストスーツNEWS|国土交通省の発表をわかりやすく解説
厚生労働省では、高年齢労働者の安全と健康のためにエイジフレンドリーガイドラインを策定しました。安全に働ける環境づくりのポイントをまとめ、高年齢労働者の安全対策のための補助金を設けています。
国土交通省でも現場検証事例を掲載してくれていますが、実際に導入されたかどうかは別の話。
そこで、「各建設現場で導入された実績を持つ」信頼のおける3つの製品をピックアップ(※1)して紹介します。

フルハーネス併用可能で、足場現場への導入事例もあり。3社の製品中
一番薄型(※2)で作業の邪魔知らず。大学との共同研究“正しい姿勢を創り腰痛対策”する特許機能はメーカー唯一(※3)。

防塵防水性能IP56を誇る。
-30℃~50℃でも耐えられる耐久力&パッシブタイプなので細かい埃が入っても動作不良の心配なし。
事例のある3社の製品中一番軽量(※2)。

生体電位信号を読み取って5段階のモード切替で適切アシスト。
事例がある3社のアクティブタイプの中でも一番切り替え幅が大きい(※2)。資材工場部門への導入事例もあり。
【備考】
(※1)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていたのはこの3社のみでした。建設業の事例として写真掲載のみの場合は、本当の導入事例かどうか判別がつかなかったので対象外としています。
・(ユーピーアール)BB-FIT フルハーネスジョイントタイプ:足場を伴うような高所作業はフルハーネス着用が義務付けられています。3メーカーの中でも、フルハーネス着用のタイプで一番薄型で狭い場所や資材の多い場所でも邪魔にならないタイプ&足場工事の事例あったため「足場の狭い現場」向けにおすすめしています。
・(イノフィス)マッスルスーツExo-Power:3メーカーの製品の中でも、動作不良が起こりにくいパッシブタイプで、防水性能や耐久性が記載してあったため「土埃や気温差激しい現場」向けにおすすめしています。
・(CYBERDYNE)HAL-LB03-SSSJP:3メーカーのアクティブタイプの製品の中でも作業に合わせられる切り替え幅が一番多く、資材工場への導入事例があったので「老若男女が作業する資材工場」向けにおすすめしています。
(※2)2024年5月30日調査時点
(※3)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていた3社の中で唯一
建設業は作業環境が幅広いこともあり、建設業で実際に導入までされているアシストスーツは意外と少ないようです(2024年5月、編集チーム調べ)。またメーカー毎に得意領域はことなるので、建設業への導入実績があるおすすめのアシストスーツを当編集チームがピックアップしてみました。ご参考になれば幸いです。