建設業界におけるパワーアシストスーツの市場規模や今後の導入の可能性について解説しています。まだ導入規模は小さい状況ですが、導入企業が少ない中でいち早く導入することのメリットにも触れました。
パワーアシストスーツの市場規模は、現状ではまだそれほど大きくありません。しかし製品の性能の向上、着用感の改善など、普及に向けた努力がなされてきました。年を追うごとに市場規模は拡大しており、今後も成長が期待されています。
物珍しさ、目新しさを理由に導入されるフェイズから、実用品として注目されるフェイズに入り、低コストで導入できるパッシブタイプの量産に伴って導入が増えるのではないかと予測されています。
参照元:株式会社矢野経済研究所(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2768)
建設現場では、業界が抱える問題の解消に貢献するものとしてパワーアシストスーツが注目されています。今後、導入する企業が増えていく可能性は大いにあります。
人材不足に喘ぐ建設業界では、高齢の労働者が長く働き続けられる環境作りが急務。体力的に厳しい仕事でも、パワーアシストスーツがあれば身体への負担が軽くなり、長く働きやすくなります。
パワーアシストスーツがあれば、重作業でも身体への負担が軽減されるので、疲れにくく効率のよい作業が可能になります。これによって生産性が向上し、残業の抑制やモチベーションアップも期待できるのです。
建設業界というと、体力的にきつかったり、長時間労働をしなければならなかったり、というイメージがつきまといがち。パワーアシストスーツを導入することで、生産性が高く長時間労働の心配がない職場、高齢者や女性でも働けるような職場であるというアピールができ、イメージアップにつながります。
日本においては、2015年2月に「ロボット新戦略」が策定されるなど、ロボット産業の育成とロボットの活用を推進する方針を打ち出しています。
パワーアシストスーツの活用については、介護の分野に始まり、インフラ・災害対応・建設分野、あるいは農林水産業など、重いものの運搬や上げ下ろし、重作業のある産業での活用を進めています。
参照:特許庁 平成30年度 特許出願技術動向調査-パワーアシストスーツ-【PDF】(https://www.jpo.go.jp/resources/report/gidou-houkoku/tokkyo/document/index/30_06slide.pdf)
導入が推進されている中で、実は建設現場ではまだあまり導入が進んでいない状況です。
これは、逆に考えれば他社に先立ってパワーアシストスーツを導入することができれば、採用活動において有利に立てる可能性があるということ。業界の中でもスピード感をもって生産性向上・負担軽減に取り組んでいる会社だという見え方は求職者にポジティブなイメージを与えることは間違いありません。
国を挙げてパワーアシストスーツの導入を進めてはいるものの、建設業界においてはまだまだ導入規模が小さいのが現状。しかし新製品が開発され、とりわけ低価格帯の製品が投入されたことから、今後導入の浸透が期待されます。
業界の中でもいち早くパワーアシストスーツを導入していれば、求職者からのイメージがよく、採用活動にも有利になります。
こういった建設現場の導入トレンドに関する詳しい解説、また導入の際にチェックしておきたいおすすめのパワーアシストスーツなどもご紹介しています。ぜひ合わせて参考にしてみてください。
国土交通省でも現場検証事例を掲載してくれていますが、実際に導入されたかどうかは別の話。
そこで、「各建設現場で導入された実績を持つ」信頼のおける3つの製品をピックアップ(※1)して紹介します。

フルハーネス併用可能で、足場現場への導入事例もあり。3社の製品中
一番薄型(※2)で作業の邪魔知らず。大学との共同研究“正しい姿勢を創り腰痛対策”する特許機能はメーカー唯一(※3)。

防塵防水性能IP56を誇る。
-30℃~50℃でも耐えられる耐久力&パッシブタイプなので細かい埃が入っても動作不良の心配なし。
事例のある3社の製品中一番軽量(※2)。

生体電位信号を読み取って5段階のモード切替で適切アシスト。
事例がある3社のアクティブタイプの中でも一番切り替え幅が大きい(※2)。資材工場部門への導入事例もあり。
【備考】
(※1)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていたのはこの3社のみでした。建設業の事例として写真掲載のみの場合は、本当の導入事例かどうか判別がつかなかったので対象外としています。
・(ユーピーアール)BB-FIT フルハーネスジョイントタイプ:足場を伴うような高所作業はフルハーネス着用が義務付けられています。3メーカーの中でも、フルハーネス着用のタイプで一番薄型で狭い場所や資材の多い場所でも邪魔にならないタイプ&足場工事の事例あったため「足場の狭い現場」向けにおすすめしています。
・(イノフィス)マッスルスーツExo-Power:3メーカーの製品の中でも、動作不良が起こりにくいパッシブタイプで、防水性能や耐久性が記載してあったため「土埃や気温差激しい現場」向けにおすすめしています。
・(CYBERDYNE)HAL-LB03-SSSJP:3メーカーのアクティブタイプの製品の中でも作業に合わせられる切り替え幅が一番多く、資材工場への導入事例があったので「老若男女が作業する資材工場」向けにおすすめしています。
(※2)2024年5月30日調査時点
(※3)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていた3社の中で唯一