建設業の労働環境改善の打ち手の一つ「アシストスーツ」。 作業員の腰や身体負荷がかかっている個所をサポートしてくれると、国も期待を寄せていて、2023年には国土交通省もアシストスーツの試着検証をしているほど。
ただし、どのメーカー品においても正しい着用方法でないと効果は半減するようです。 そこで、「どれぐらい補助力が変わるのか?」を検証すべく、建設業向けの導入実績も多いユーピーアールにお邪魔して試着体験をさせてもらいました。

ユーピーアール株式会社
アシストスーツご担当 長澤さん
開発にも携わる長澤さんのサポートのもと、ユーピーアールの数あるアシストスーツの中でも、9月にリニューアル予定の「Bb-FIT」をお借りして、どれぐらい効果があるのか着用体験させていただきました。

体験前にアシストスーツについて簡単な説明を受けます。
長澤さんによると「パワーアシストスーツ」と言う名称で知られているせいか、 パワーアップできるスーツだという勘違いも多いのだとか。
重いものを持ち上げる、長時間同じ体勢での作業など、背中や腰にかかる負担を軽減する製品だそうです。
「まずは好きなように着てみてください」ということで、試着体験開始です。
ユーピーアールのアシストスーツは、背負って腰ベルトと膝ベルトを巻くというシンプルな設計。予備知識がない編集チームの一人が、好きなように装着してみました。

アシストスーツを背負うように着用します。重さもほとんど感じられません。コルセットをつけているぐらいの感覚でしょうか。
30秒程度で着用することができ「余裕です!」と笑顔の編集メンバーでしたが…

15kg相当の荷物を持ってみて、その効果を体感しようとしたところ、しゃがむことすらできずあたふたする編集メンバー。
長澤さんが「やっぱり…」と言う顔で、「アシストスーツはただ着るだけではだめなんです。正しく着ることによって効果を発揮する製品ですから…」と、間違った着方をポイント毎に直してくれることになりました。

編集メンバーが腰ベルトを巻いた位置は、かなり上の位置だったようです。登山用ザックの腰ベルトと同様に骨盤を包み込むようにベルトを巻くのが正解です(右写真参照)。

他にも便利な機能があるのでしっかり使いましょう。腰ベルトを骨盤の位置に巻いたら、横に丸いボタンがあるので1回プッシュして右回りに回し、気持ちのよい圧を感じたらそこでストップ。

後ろに垂れ下がっていた補助ベルトも上から巻き付けます。プラスチックの背骨型をした台「バックボーンプラス」に背中を添わせるように姿勢を整えてから、腰の補助ベルトを止めるとよいそうです。

この「バックボーンプラス」がポイント。「悪い姿勢が腰痛リスクを招く」という理論に基づき、こんなに薄くて細いのに、よい姿勢に導きながら腰の負担を軽減しつつ、他様々なパーツが同時に働くことにより筋肉もしっかりサポートしてくれます。
作業中だけではなく、作業後に起こりうる腰痛まで見据えた機能は、他のメーカーにはないユーピーアールの特許機能です。
「バックボーンプラス」があることで、前傾の補助だけではなく背中に寄りかかることもでき、上を向く作業負担の軽減にも。着用している最中も背中が支えられている感じがしました。
しゃがめなかった一番の要因として、肩ベルトの間を横切るチェストベルト、腰・膝ベルトをかなりきつく締めていたようです。

ユーピーアールでは数多くの無料試着体験会を行っているそうなのですが、その中でも「きつく締めた方が効果を得られそう…」という勘違いは結構多いのだとか。編集メンバーも完全にそう思っていました。
正しく着用できたので、気を取り直して15kgの荷物を持ってみたところ、身体にそこまで力を入れなくてもすっと持ち上がりました。

「今やっている作業の場合は、後ろのベルトももう少し垂直にひっぱるともっと持ち上げが楽になりますよ。」ということだったのでチャレンジしてみます。


強弱を調整しながら作業に合う補助力に合わせていけるのが、ユーピーアールのアシストスーツの良さでもあります。最初からガチガチに強く締めすぎず、気持ちよい圧を感じるところで微調整していくのがよさそうです。

補助力の差を確かめるために、一回肩ベルトを完全に緩めてみたところ…

演技でもなんでもなく、同じ力加減どころか踏ん張ってもなかなか持ち上がりません。「こんなに違うんですね!」と驚く編集メンバーでした。
全国の販売代理店やユーピーアール東京本社でいつでも無料体験(要予約)ができるそうです。 場合によってはオンラインや販売代理店対応になる場合もあるようですが、お客様オフィスへ往訪も可能だそうなので、ユーピーアールのHPを確認してみてください。
建設業では狭い場所での作業は往々にしてあるのではないでしょうか。最後に、足場など狭い場所での作業や資材・機材に引っかからないかも検証してみました。

アシストスーツによっては、幅のあるフレームや使用時に場所をとる場合もあります。 ユーピーアールのアシストスーツは、軽量かつ薄型で身体にフィットさせて補助をするため、狭い場所でも気にせず歩くことができました。
正しい着用方法で装着するのとしないのとでは、こんなに差があるのかと実際に試着してみて驚きました。間違えた着用方法で効かない…と現場で使われないという悲しい結果にならないためにも、まずは導入ご担当が試着してから検討することをおすすめします。
今回のアシストスーツ試着検証のレポートは、動画にもおさめました。6分程の短い映像なので、ぜひ導入検討の際には併せて参考にしてみてください。
最後に今回着用体験したユーピーアールのアシストスーツの1つ「サポートジャケットBb+FITⅡ」の詳細を紹介します。併せて参考になれば幸いです。

| 製品名 | サポートジャケットBb+FITⅡ |
|---|---|
| メーカー希望価格 | 39,600円(税込) |
| 製品サイズ | ベルトサイズ:前幅150mm – 後幅220mm ※背骨のパーツの厚みはわずか20mm |
| 重量 | 約600g ※各種サイズがあるので、サイズによって上下します |
| 洗濯 | 可能 |
ユーピーアールの建設業向けモデルは他にもありますが、高機能なのに軽量で薄型なのは共通しているようです。「でもその分価格もお高くなるのでは?」と思ったのですが、今回着用したタイプに関しては、旧モデルでも3万円台とのこと。
「できるだけ導入しやすいように」という企業努力の元、他シリーズも稟議が出しやすい価格帯で提供しているようなので、ぜひHPで他のラインナップも参考にしてみてください。
| HP | https://www.upr-net.co.jp/suits/ |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6852-8932 |