パワーアシストスーツNEWS|国土交通省の発表をわかりやすく解説

国土交通省が推進しているi-Constructionにおいてパワーアシストスーツの導入政策がどのように進められており、現場での検証でどのような結果が得られたのか解説しています。

目次

国土交通省がパワーアシストスーツ(PAS)を推進し始めた経緯

建設業界が抱える問題として、人手不足、高齢化と継承者の不足問題、厳しい就労環境などが挙げられます。この問題を解決するために国土交通省が主導で立ち上げられたのがi-Construction。官民一体となり、2016年にスタートして2025年までに生産性を2倍にすることを目標として進められてきました。

その取組みの中に建設業におけるICT活用などのDX化が含まれており、パワーアシストスーツの導入もこれに相当します。

パワーアシストスーツ(PAS)の導入政策戦略

国土交通省が掲げる人間拡張技術ロードマップでは、令和5年から令和7年、そして最終目標について以下のように提案しています。

令和5年度:パワーアシストスーツの開発状況を調査し、建設現場での適用状況と課題の調査
令和6年度:適用する工種を検討し、直轄工事での実証と課題の整理
令和7年度:導入ガイドラインの策定、利用促進と、改良に向けた課題整理
最終目標:パワーアシストスーツによる作業の身体的負荷軽減

参照元:国土交通省【PDF】(https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/content/001630780.pdf

2022年国土交通省が行ったPAS現場検証報告

2022年度の国土交通省の現場検証事例集を見ていきましょう。

この現場検証では、多様な建設現場のうちいくつかの工種において、1〜2の現場での検証を行ったもの。重量物を扱った身体負担が大きい作業や、長時間の反復作業などを対象にして、部位や姿勢別にサポート効果があったかどうかを検証しています。

この検証では23製品が対象となり、パッシブタイプとアクティブタイプ、外骨格タイプ、ゴム反発タイプ、人工筋肉タイプなどがピックアップされています。

検証の結果、腰支援を中心としたパワーアシストスーツは掘削や重量物の運搬、その前後の持ち上げ下げ、中腰を維持しての作業に効果が期待できるという見解が残されました。ただしフルハーネスや腰装具ベルトとの併用が難しいもの、高所作業・狭い場所での作業に使いにくいものがあるという課題も。この点について、今後の改良に期待すると締められています。

参照元:国土交通省公式 パワーアシストスーツ現場検証事例集【PDF】https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001609705.pdf

国土交通省の検証報告内の現場の声

現場の声としては、長時間作業ができる、物の上げ下げが楽、中腰での作業が楽、体にフィットして作業しやすいといったポジティブな感想が挙げられていました。

その一方で、重たい、移動しづらい、ベルトの締めつけが痛い・むくむ、といった残念な感想も。ただ、これらの難点は、すでに対策がされている製品もあります。現場に合わせた製品選びができれば、こういった課題もクリアできるのではないでしょうか。

参照元:国土交通省公式 パワーアシストスーツ現場検証事例集【PDF】https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001609705.pdf

実際の建設現場へのPASの採用状況は…

実際の建設現場では、サポートしてほしい部位や動作が工事の種類によって違うので、実際に導入に至った製品は意外と少ないようです。ただこの報告は2022年のものであり、その後課題をクリアした製品が開発されていれば、導入が進んでいるかもしれません。 使用した現場では体が楽になり、これがあれば効率よく働けるという声が上がっていることから、導入が一気に進む可能性も考えられます

このサイトでは、工事の種類や現場の特色に合ったパワーアシストスーツの選び方もご紹介しています。いち早くパワーアシストスーツを導入し、生産性の向上や人材不足への対策を目指す際には、ぜひ参考にしてみてください。

現場の特色に合ったパワーアシストスーツの選び方とは?

建設業の現場で導入実績あり!
現場別おすすめ
パワーアシストスーツ3選

国土交通省でも現場検証事例を掲載してくれていますが、実際に導入されたかどうかは別の話。
そこで、「各建設現場で導入された実績を持つ」信頼のおける3つの製品をピックアップ(※1)して紹介します。

ビル・住宅など
足場の狭い現場なら
ユーピーアール
BB-FIT
フルハーネスジョイントタイプ
ユーピーアール BB-FITフルハーネスジョイントタイプ
画像引用元:ユーピーアール
(https://www.upr-net.co.jp/products/suit/bbfh-2)
(メーカー希望価格)
39,600円(税込)
動きやすい薄型
腰痛対策モデル

フルハーネス併用可能で、足場現場への導入事例もあり。3社の製品中
一番薄型(※2)で作業の邪魔知らず。大学との共同研究“正しい姿勢を創り腰痛対策”する特許機能はメーカー唯一(※3)。

公式HPで
機能を見る

電話で導入相談
03-6852-8932

詳細まとめを見る

土埃気温差
激しい現場なら
イノフィス
マッスルスーツExo-Power
イノフィス マッスルスーツExo-Power
画像引用元:イノフィス
(https://musclesuit.co.jp/exo_power/)
(メーカー希望価格)
214,500円(税込)
外的環境に負けない
軽量耐久モデル

防塵防水性能IP56を誇る。
-30℃~50℃でも耐えられる耐久力&パッシブタイプなので細かい埃が入っても動作不良の心配なし。
事例のある3社の製品中一番軽量(※2)。

公式HPで
機能を見る

電話で導入相談
0120-046-505

詳細まとめを見る

老若男女が作業する
資材工場なら
CYBERDYNE
HAL-LB03-SSSJP
CYBERDYNE HAL-LB03-SSSJP
画像引用元:CYBERDYNE
(https://www.cyberdyne.jp/products/Lumbar_LaborSupport.html)
(メーカー希望価格)
要問合せ
持ち上げ電動
パワフルモデル

生体電位信号を読み取って5段階のモード切替で適切アシスト。
事例がある3社のアクティブタイプの中でも一番切り替え幅が大きい(※2)。資材工場部門への導入事例もあり。

公式HPで
機能を見る

電話で導入相談
029-855-3189

詳細まとめを見る

【備考】
(※1)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていたのはこの3社のみでした。建設業の事例として写真掲載のみの場合は、本当の導入事例かどうか判別がつかなかったので対象外としています。
・(ユーピーアール)BB-FIT フルハーネスジョイントタイプ:足場を伴うような高所作業はフルハーネス着用が義務付けられています。3メーカーの中でも、フルハーネス着用のタイプで一番薄型で狭い場所や資材の多い場所でも邪魔にならないタイプ&足場工事の事例あったため「足場の狭い現場」向けにおすすめしています。
・(イノフィス)マッスルスーツExo-Power:3メーカーの製品の中でも、動作不良が起こりにくいパッシブタイプで、防水性能や耐久性が記載してあったため「土埃や気温差激しい現場」向けにおすすめしています。
・(CYBERDYNE)HAL-LB03-SSSJP:3メーカーのアクティブタイプの製品の中でも作業に合わせられる切り替え幅が一番多く、資材工場への導入事例があったので「老若男女が作業する資材工場」向けにおすすめしています。
(※2)2024年5月30日調査時点
(※3)2024年5月30日時点、「パワーアシストスーツ 建設業」とGoogle検索でヒットした14のメーカーの内、建設業への導入事例がHPで掲載されていた3社の中で唯一